ま〜も |
ミネ…………魏志倭人伝に「弥奴国」と記された国を、この小説ではこう呼ぶことにしている。「都支国」(この小説ではトキ)に続いて記されているので、隣り合った国と考えても差し支えないだろう。都支と同じく、名前が挙げられているだけで、国の有様や位置については全く記述がない。この小説では、トキの東南に隣り合い、同じようにヤマト大国の統治下に属する半農半漁の小邦という設定である。
宰相(みまし)…………この小説におけるヤマト大国の官職名のひとつ。女王の下にあって政務を取りしきる立場であり、その役割上から「宰相」の字を宛てた。卑弥呼が弟の補佐を受けて邪馬台国を治めていたということは「魏志倭人伝」に書いてあり、実際には女王はお飾りで、実際の権限はすべてこの弟が握っていたという説も有力である。「みまし」という読みの方は、魏志倭人伝に記された「弥馬升」から。記された順番からいうと「伊支馬」という官職の次席であるように見えるが、多分そうではないだろう。「見まし」つまり国全体を見渡して治める役職だったように思う。