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ヤマト大国(やまとおおくに)…………魏志倭人伝に邪馬台国と記されている国を、この小説では仮にこう呼ぶことにしている。「邪馬台」を「ヤマト」と読んでよいかどうかについては、根強い反対論もある。またのちの大和朝廷との関わりも不明である。邪馬台国近畿説をとれば、これがまさに大和朝廷の前身ということになるのだが、北九州説をとったばあいは、無関係説、邪馬台国が東遷して大和朝廷になった説、邪馬台国を滅ぼした勢力が大和朝廷になった説、などいろいろ考えられる。この小説でどう解釈してゆくかは、物語の進行に従って明らかになるであろう。ともあれ、周辺30余国を傘下に納めた連合王国の盟主という設定は、魏志倭人伝に描かれている通り。
山人(やまびと)…………山人と称される人々のことは、鎌倉幕府の公式記録である「吾妻鏡」にも記されている。正体不明の山岳種族だが、この小説では、石器時代人の生き残りのような存在で、土器も用いず、農耕もせず、山野を走り廻って鳥獣を狩る狩猟民という設定。定着農耕民である「里人」からは蔑視され、妖怪に類するものとして怖れられている。
雍州(ようしゅう)…………現在の中国陜西省のあたりに相当する。何度も首都が置かれた長安はこの地域にある。三国時代は、魏蜀の国境に面していたので、しばしば戦争が勃発した。