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 今日の午後はホストがトラブっていたようで、私のところからは全くネットにアクセスできない状態でした。当店においでになろうとしたお客様も、もしかするとつなぐことができなかったかもしれません。もしそういうことがあったようでしたらまことに申し訳ございませんでした。 
 それにしても、いきなり 
「ドメインのユーザ名あるいはパスワードが無効なため、アクセスが拒否されました」 
なんてエラーメッセージが出ると、びびりますね。 
 ――えっ、なに、何がいけないの?私が何をしたっていうの? 
 という状態。なんだか自分がハッキングをもくろむ悪い奴のような気がしてきます。 
 ホストのテレフォンサービスセンターに電話して、やっと事情がわかってホッとしたものの、それまでは気になって落ち着きません。 
 困るのは、トラブルがあった時の対処法が、一向に要領を得ないことです。 
 通信に限らず、パソコンってそうだと思いませんか? 
 確かにヘルプの中に「トラブルシューティング」という項目があることはあります。しかし、これが役に立った人というのは、ほとんど居ないのではないでしょうか。大体、肝心なことは書いていないのが常です。 
 大部になるマニュアルを軽減するためにオンラインヘルプが使われているのでしょうが、本であれば、ぱらぱらとめくって、必要そうなところを見つけることができます。しかし、オンラインヘルプの場合、 
「どこに問題があるのか知りたいのに、どこに問題があるかわかっていないと引けない」 
という、すこぶる役立たずなことになっているのです。 
 結局、わけがわからないままあちこちの設定をいじって、さらに泥沼にはまるというのは、パソコンユーザーなら1度や2度や5度や20度は必ず体験していることでしょう。 
 少なくとも、エラーメッセージを出す時には、必ずそこにヘルプボタンをつけておいて貰いたいものです。その場で、考えられる原因と対策が判明していれば、あわてることなくトラブルに立ち向かうことができるのです。 
 今回のホストトラブルにしても、ドメインのユーザ名あるいはパスワードを、全く変えていないのに、そのエラーが出るのはおかしいわけです。エラーメッセージには「OK」のボタンしかなく、私は何度となく 
「ちっともOKじゃなーい!」 
と叫びながらそれを押していました。この時、ヘルプボタンがあって、 
 ――サーバーの不調によってアクセスできない場合、このメッセージが出ることがあります。 
 とでも説明があれば、無駄な努力を続ける必要はなかったのです。 
 人がパソコンをどう使うかというのは予測を絶することがあり、すべてのトラブルに対処するのは困難でしょう。しかしせめて、エラーメッセージに対してヘルプをつけておいてくれるくらいのことは、してくれてもいいのではないでしょうか。パソコン素人の素朴な願望です。
 
(1997.11.23.)
 
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